※宿には様々な原因からエアコンが付いておりません。 当宿は標高約530ｍほどに位置しており比較的涼しい地域ではあり扇風機や打ち水などの対策はしておりますが、くれぐれもお気をつけください。 「花縁（かえん）」は、阿蘇・一の宮町宮地にある、昔ながらの日本家屋を活かした小さな宿です。 古い木造家屋を自らの手で少しずつ整え、漆喰を塗り、住むように泊まれる場所を目指して開きました。 名前の「花縁」には、「旅先でのご縁が、まるで一輪の花のように咲くように」という願いを込めています。 観光地の中心からは少し離れた、静かな町の中にあるため、にぎやかすぎず、ほどよい距離感で阿蘇の空気を感じながら過ごしていただけます。 室内は白い漆喰の壁と天井、木の柱や障子、畳の香りがやさしく漂う空間です。 リノベーションを行いつつも、古き良き日本家屋のぬくもりを大切に残しています。 どこか懐かしさを感じるこの空間は、初めて訪れる方にも不思議と「帰ってきたような気持ちになる」と言っていただくことがあります。 お部屋は3部屋あり、それぞれが異なる趣を持っています。 和室8畳の部屋は、日当たりが良く、天気がよければ窓から根子岳のやさしい山並みがのぞける一番広いお部屋です。 寝具にはボリュームのある布団とマットレスを組み合わせてご用意しており、畳の上でもゆっくりお休みいただけます。 共用スペースとして、縁側、リビング、キッチン、浴室、トイレをご自由にお使いいただけます。 縁側では風に吹かれながらぼーっとしたり、リビングでは他のゲストと自然に会話が生まれたり。 キッチンは自炊もしやすいように、基本的な調理器具や調味料を揃えており、旅先でふと何かを作りたくなったときにも安心です。 お風呂は家庭的なタイプではありますが、清潔に保っており、お湯につかって一日の疲れをゆっくり癒していただけます。 寒い季節には石油ストーブなどの暖房設備もご用意しておりますが、古い家屋のため冬場はどうしても冷え込みます。 どうぞ暖かい服装でお越しください。 また、当宿は電気のアンペア数がやや低めなため、電子レンジやドライヤー、電気ケトルなどを同時に使用されるとブレーカーが落ちる可能性がございます。 ご不便をおかけするかもしれませんが、時間をずらしたり譲り合ってご利用いただけますと幸いです。 そうした古民家ならではの弱点も、少しずつ補っていけるよう、ポータブル電源の導入など工夫や改善を進めています。 私たちもまだ学びながらの運営ですが、泊まってくださる皆さんとの出会いを糧に、よりよい場所に育てていければと願っています。 ゲストとの交流は、話したい方とは自然に会話を、静かに過ごしたい方にはそっと距離を。 それぞれのスタイルを尊重し、無理なく、自由に滞在していただけるよう心がけています。 なお、法令に基づき、ご宿泊の際には以下の情報のご提出をお願いしております： ①フルネーム、②ご住所、③ご職業、④パスポートの写し（外国籍の方） 静かに心を休めたいとき、自然と触れ合いたいとき、日常から一歩だけ離れたいとき。 そんな旅の途中に、「花縁（かえん）」でのひとときがそっと寄り添えますように。

こんにちは。「花縁（かえん）」のホスト、Shonoと申します。 ここ阿蘇・一の宮町宮地にて、昔ながらの日本家屋をリノベーションし、小さな宿を営んでいます。 もともと派遣で全国を転々としながら、いろんな土地で仕事をしてきた私ですが、旅の中で感じた「誰かの暮らしのすぐそばにある宿」の温かさに憧れ、この場所に辿り着きました。 「花縁（かえん）」という名前には、“旅の途中でふと咲くようなご縁”という意味を込めています。 まるで花のように静かに、でも確かに咲いていく出会いと時間を、大切にしていけたらと願っています。 宿そのものはとてもシンプルで、決して豪華ではありません。 ただ、少しずつ手を入れて、漆喰を塗り直し、障子を貼り替え、畳を整えて、 風が通り抜ける縁側や、静かに本が読めるリビング、気が向いたときに自炊できるキッチンなど、 「暮らすように過ごせる場所」を目指して整えてきました。 古民家らしく、防音性や断熱性に優れているとは言えませんし、冬は冷え込むこともあります。 ですがそのぶん、季節の移ろいや空気のやわらかさ、木と畳の匂いといったものを感じてもらえる空間です。 私はこの宿で、ゲストの方と「自然な距離感」で関われることを大切にしています。 たくさん話したい方とはゆっくり会話を、静かに過ごしたい方にはそっと寄り添うように。 お互いの気配を感じながらも、無理なく過ごせるように心がけています。 実際、ゲストの方とお茶を飲みながら話す時間や、阿蘇の景色を一緒に見に行くこともありますし、 逆に顔をほとんど合わせずに静かにチェックアウトされる方もいて、それぞれの過ごし方を尊重しています。 趣味はゲーム（スプラトゥーンやポケモン）、読書、そして散歩や畑しごと。 一見インドア派ですが、庭いじりや空を眺めるのも大好きです。 宿の敷地にはちいさな庭があり、季節ごとに草花が揺れていて、 ゲストの方がそこに座ってぼーっと過ごしてくださっているのを見るのがとても好きです。 また、英語や中国語を話せるスタッフもいるため、海外からのお客さまも歓迎しています。 チェックインや滞在中、何か困ったことがあれば、私は宿に常駐していますので、直接お声かけいただければすぐに対応できます。 私にとってこの宿は、ただ「泊まる場所」ではなく、 誰かの旅の途中に、心がふっとほどけるような時間を届ける「場」だと思っています。 豪華な設備はなくとも、「また帰ってきたい」と思ってもらえるような宿を目指して、これからも育てていきます。 皆さまと、あたたかい花のようなご縁でお会いできることを、心より楽しみにしています。

「花縁（かえん）」があるのは、阿蘇の玄関口とも言える一の宮町宮地。 ここは観光地としての華やかさよりも、神社や門前町の落ち着いた空気感、地元の暮らしの温度が残る、やさしい町です。 歩いて9分ほどの場所には、全国にある阿蘇神社の総本社「阿蘇神社」があります。 阿蘇の開拓神・健磐龍命（たけいわたつのみこと）を祀る歴史ある神社で、地域の人々からも大切にされてきた場所。 立派な楼門や、湧き水「神の泉」なども見どころです。 阿蘇神社の前に広がる門前町通りには、地元の食材を使った飲食店や、阿蘇の雑貨を扱うお店、かわいらしいカフェなどが並んでいて、ぶらぶら歩くだけでも楽しいエリアです。 地元の郷土料理「高菜めし」や「あか牛」を使った料理を楽しめる食事処もありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。 徒歩圏では他にも、「阿蘇市図書館」や「阿蘇火山博物館（草千里方面）」などの文化スポット、車で少し足を延ばせば**「阿蘇ファームランド」「カドリードミニオン」「阿蘇神社周辺の小さなギャラリーやベーカリー」**もあります。 また、花縁のまわりは自然が近く、朝には鳥の声、夜には虫の音が聞こえます。 車が少ない静かな通りを、朝に散歩するのもおすすめです。 阿蘇五岳の一角「根子岳」も近くにあり、運が良ければお部屋の窓からそのギザギザした稜線を眺めることができます。 春の桜、夏の緑、秋のススキ、冬の澄んだ空気——どの季節もそれぞれの表情があって、特に自然好きな方にはたまらないエリアです。 スーパーやドラッグストアなども徒歩10分圏内にありますので、長めの滞在でも困ることはありません。 観光をしっかり楽しみたい方にも、静かに「暮らすように滞在」したい方にもおすすめできるのが、この地域の良さだと思います。 そのどちらの過ごし方でも、阿蘇のやさしさにじんわり触れていただけるような、そんな周辺環境です。